3月8日の「ビビット」で、最新の花粉症情報が紹介されました。
注目ポイント!
- 花粉症で皮膚炎!?原因と対策法は
- 果物や野菜で花粉症の症状「口腔アレルギー症候群」とは
- 最新の花粉症治療法「飲む!貼る!治す!」
今年も花粉のつらい時期になってきましたね。僕の妻も数年前に花粉症となり、昨年あたりからは毎日つらそうにしています。
特に今年は花粉の飛散量が多く、多かった去年と比べてもなんと2.7倍、例年の6倍と大量に飛散しているようです。
この記事では、3月8日に放送された「ビビット」の番組内容について紹介していきます!
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目次でサラッと流し読み
花粉が原因「花粉皮膚炎」とは?
首すじやおでこ、まぶたなどに辛いかゆみや赤みを引き起こすという花粉皮膚炎。
番組で取材を受けていた30代男性も、大学時代に花粉症を発症、以来毎年かゆみに悩んでいるそうです。
この花粉皮膚炎とは一体なんなのでしょうか。
花粉皮膚炎の原因
冬場の乾燥などが原因で皮膚のバリア機能が低下。そこに皮膚の内部へと花粉が入るとアレルギー反応を起こすため、皮膚の炎症を起こすのです。(渡邉医師)
この花粉皮膚炎の発症は、女性のほうが多い傾向のようです。
理由として、化粧を落とすときにどうしても目の周りをつよくこすりがちになり、皮膚のバリアが弱くなってしまい症状が出やすくなる。ということが挙げられていました。
花粉皮膚炎の対処法は?
渡邉医師によると、花粉皮膚炎を防ぐためにはとくにかく肌のバリア機能を高めることが大切なので、保湿が大事とのことでした。
また、花粉を落とすことも大事で、帰宅後は洗顔と首周りを洗うことをおすすめです。
その上でワセリンなどを使って「保湿」をしっかりすることが大切になります。
ポイント!
乾きやすい口のまわり、目のまわりをしっかりと保湿してください。
花粉症のコップ理論は間違い!?
よく「花粉症はコップがあふれると発症する」なんてことを耳にしますよね。
それに対し大谷医師は、コップ理論は間違いであると解説されていました。
花粉症の治療法として「免疫療法」があります。免疫療法は体内に少量のスギのエキスを入れて治療していきます。
つまり、スギのエキスを入れることはコップ理論だと溢れるということになり、治療の理論と合っていないということでした。
どちらかというと天秤理論である
花粉の量とその年の自分の抵抗力を、天秤にみたてるという理論(大谷医師)
さまざまな影響により抵抗力が強まったり弱まったりするので、その年によって花粉症の症状の強弱があるということでした。
昨年も花粉の量は多かったので、妻が急に症状が悪化してきた理由も納得です。
果物や野菜を食べて発症する「口腔アレルギー症候群」とは?
口腔アレルギー症候群とは、花粉に反応する抗体が「果物」や「生野菜」の成分を誤認識して反応、それによって口の中や喉の奥にかゆみやしびれ、むくみなどを起こす症状です。
つまり、「果物や生野菜を食べたときに花粉症に似た症状がでる場合がある」ということです。
抗体が誤認識する組み合わせは決まってて、以下のようなになっています。
- スギ・ヒノキ → トマト
- イネ科 → トマト・スイカ・メロン・オレンジ
- シラカンバ・ハンノキ → リンゴ・モモ・サクランボ
- ヨモギ・ブタクサ → メロン・スイカ・セロリ
キウイを食べると花粉症に似た症状がでる理由も、イネ科と似ているからだそうです。
口腔アレルギー症候群にならない対策法
上で紹介したような果物や野菜をたべると、どうしても花粉症に似た症状がでるという人は、どうしたらよいのでしょうか。
大谷医師によると、それらは熱を加えたり加工することにより、大丈夫になるとのことでした。
リンゴであればアップルパイにして食べたり、リンゴジュースでもOK。
口腔アレルギー症候群は症状がひどくなると、アナフィラキシー症候群にまでなる恐れがあるとのことでした。
さらに、体内に抗体を持っているので、口腔アレルギー症候群は花粉の季節じゃなくても発症するそうです。
自分の花粉症の種類と食品の組み合わせは、覚えておいても損はなさそうですね。
大谷医師は花粉症の症状がない人も、果物や野菜を食べて痒くなったりした場合は、念のため血液検査をすることをおすすめされていました。
口腔アレルギー症候群を発症するのは全員ではなく、例えばスギによる花粉症を発症する約10%の人が、口腔アレルギー症候群を発症する可能性があるとのことでした。
飲む・貼る・治す!花粉症の最新治療薬
番組では、最新の花粉症治療薬についても紹介していました。
ビラノア(飲む)
2016年発売
眠気が起こりにくく、1日1錠でいいので楽である。
ルパフィン(飲む)
2017年発売
鼻づまりに効果あり
ポイント
飲み薬は、飛散開始前から服用すると、症状をおさえる効果UP!
花粉の飛散がはじまってからでも効果がないというわけではなく、継続することが重要(大谷医師)
アレサガテープ(貼る)
2018年発売
世界初、花粉症の貼り薬
1日1回、腕・胸・腹・背中のいずれかに貼るタイプで、飲み薬が苦手な人にも向いている。
シダキュア(治す)
2018年発売
ポイント
スギ花粉エキスを使用する舌下(ぜっか)免疫療法となり、根本的な治療を目的としています。
錠剤を舌下で1分間かけて溶かし、体内にスギ花粉エキスを入れます。
効果は約80%の人に症状の改善がみられ、20%の人は完治するとのことでした。
デメリットとしては、花粉が飛散していない時期にやらないといけなく、長く継続する必要があるということ。
また、3〜5年間、毎日1回を継続する必要があります。
大谷医師によると、花粉症のワクチンは開発中で現在臨床試験段階、約5〜10年後には実用されるのではないかとのことでした。
実用が待ち遠しいですね。
「日頃から気をつけたい」花粉症を悪化させる衣類の落とし穴
花粉症の原因として挙げられるひとつとして、衣類への付着があります。
ウールは綿に対して付着する花粉の量は4倍!
トレンチコート・ジャンパー・トレーナー・チノパンなどは注意が必要です。
軽くはたく行為も効果ありで、家に持ち込まないということが重要。
静電気に要注意!
静電気は花粉を吸い寄せます。
静電気を防止するということは、花粉症の軽減に大きな効果があるのです。
静電気防止スプレーは効果的が高いとのことでした。
ポイント
- コートのすそ
- カバンと体が擦れる部分
- ふくらはぎ
などは特に静電気が起きやすい場所なので、それらの場所に静電気防止スプレーをかけると効果的です。
まとめ
つらい花粉症。
僕はまだ症状らしい感じはないですが、妻の花粉症がひどくならないよう、日頃の対策もしっかりしていきたいと思います。
自身も天秤が花粉側に傾かないよう、体のケアやストレスなどにも注意したいところ。
さっそく静電気防止スプレーは手に入れたいです。